Column コラム
いいずみファミリークリニック 飯泉哲哉先生
SDGs
今回は、いいずみファミリークリニック(富士市今泉)の 飯泉哲哉先生にお話を伺いました。
◆ 小児科医を志したきっかけを教えてください。
飯泉先生: 最初は医者ではない道を模索していました。祖父は軍医でしたし、父は小児科医でした。しかし、だからといって「私も当然医者に」、とは思えず反発する気持ちがありました。
ところが、結果は医学部に進学したのです。専攻科を決める際、内科、外科など各診療科を2週間づつ体験しました。そして小児科を体験している時、とても楽しい、自分らしくいられると感じたのです。ひとりのお子さんを担当して2週間が過ぎたとき親御さんから、「子供がお医者さんになるといい始めました」、と教えていただいたんです。やんちゃでふざけることが大好きなお子さんで、一緒にウンチの絵を描いたりしていたんですよ。だから、それを聞いた時は正直驚きました。『素で好きなことをしているだけなのに、ひとから喜ばれる不思議な感覚』、そして『普通でいられる心地良い感覚』に後押しされて、小児科になろうと決めました。
小児科医を志したもう一つの理由は、素敵な先輩小児科医との出会いです。その先生は小児難病の治療に携わっていて、治せなかった子ども達のそばで非力であることを思い知らされての「くやし涙」、やさしさに触れての「うれし涙」などたくさんの涙を流されていましたが、「泣くことができなくなったら、医者を辞める」と宣言していました。この先生の著書に出会い、先生のもとで働かせていただき、深い尊敬の念を抱きました。外来の雰囲気もとても暖かくて、不安を抱えて来院する親御さんたちが、治療の後ほっとした様子で帰宅の途につく。そんな素敵な先生との出会いは、小児科医を目指す時、とても大きいことでした。
◆ いいずみファミリークリニックでは「子育てパーク」というプログラムがあり、ママのための悩み相談「ママ楽ルーム」や、育児相談、ふれあい遊びの「ぴーかぶー」など、お子さんの年齢やママのお悩みにあった各種プログラムを実施されていますね。はじめられたきっかけは何でしょうか?
飯泉先生: 私自身、子供がおりますが、仕事に没頭し、子育てを一生懸命していなかったかもしれないと感じていました。子どもとたくさん遊びましたが、食べるや寝るという生活のお手伝いはできていなかったかと。縁あって再婚して再び子供を授かりました。これは神様がもう一度子育てを経験するチャンスをくださったのだと思いました。子育てを一から学び直すチャンス。これは子育て支援する小児科医としての使命でもある、と思いました。
学ぶことはたくさんあります。抱っこの仕方を学び、親も子もストレスの少ない正しい抱っこの方法を知りました。そしてこれをみんなに伝えたいと思い『抱っこの講習会』を開催しました。その後、子育て支援をしている仲間が徐々に増え、多職種連携を取り入れ、それぞれの専門分野の人たちと歩み始めたのが「子育てパーク」を始めたきっかけです。ホームページでも紹介していますが、プログラムも徐々に増えました。食生活についての相談会「食べ楽ルーム」、学校生活、産前産後の不安の相談など「こころの窓口」などがあり、それぞれの分野の専門家が担当してくださっています。
◆ 飯泉先生は愛犬家でもいらっしゃいますが、愛犬アインちゃんについて教えてください。
飯泉先生: 先住犬がベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン、通称タービュレンでした。再び同じ犬種を飼いたいと思い、同じブリーダーさんのところで出会ったのがアインです。
その時5、6頭いた子犬の中で、最初に目が合った子がアインでした。優しい顔で、人が大好きな男の子、5歳です。「アイン」は、アインシュタインからとりました。
医院に来るお子さん達もアインが大好きで、当クリニックの人気者です。
時々庭から窓の側まで来て、院内を観察していますが、その上目遣いの表情がとても可愛いです。
「この子に決めた!」と思ったアインちゃんの赤ちゃんの時の写真です。
◆ どうもありがとうございました。